ちょっぴり曇り空だけど、朝ごはんが終わると子ども達は
そわそわ。そう、今日はカブト虫採りの日。
富士町は山に囲まれてるから、ちょっと歩くだけで雑木林や
森の中なんです。
インストラクター(キャンプでは「おかしら」って呼ぶ)が
一本のクヌギの根元を思いっきりキックすると、ボタボタと
2匹のカブト虫とクワガタ虫が落ちてきました。
「わーー!」「ホンモノ!?」
大歓声です。 街では一匹1000円以上する生きたお宝が、
ここでは樹から落ちてくる。
みんな競うようにして自分の虫カゴに、ずんぐりと茶色く
光るカブト虫たちを入れようと必死。
ケンカあり、泣き出す子どもあり。 でも、ほほえましかった。
結局、一週間みんなで飼うことになったのだけど、
虫カゴの中に森は作れない。
何匹か死んでしまいました。
だけど、
「死」に直面することって、今の子ども達は少ない
のかもしれません。 動かなくなったカブト虫を、じーっと
悲しそうに見つめる男の子の横顔が、忘れられません。
キャンプは、ただ楽しいだけじゃなくて、命の不思議、
食べ物のありがたさ、違う人と暮らす難しさ…そんな何気なくも
大事なことを学べるチャンスでもあるのかも。
写真は、カブト虫ハンティングに向かうあぜ道。
小雨が降っていたのに、緑がまぶしかったです。
4日間の準備を終えて、いよいよ子ども達が富士町に到着。
虫とり網に麦わら帽子をかぶって、ちょっぴり不安そう。
今日から一週間を過ごす古びた体育館は、
総勢30人の小学生たちで大賑わい。
さっそく、「レクリエーション」の時間に。
初めて会った人どうしが打ちとけるために、みんなで楽しめる
ゲームなどをします。
たとえば、チーム対抗リレー。
リレーといっても、お箸でツルツルすべる碁をはさんで
走ったり、ガビョウが刺さったピンポンをウチワで仰ぎ
ながら走ったり…。 (←真っすぐ、早く走るのが至難の業)
負けても勝っても、笑顔でいられる時間でした。
いつもはガランと淋しくひんやりした体育館が、
今日は温かく感じました。 笑い声が響くと、どんな場所でも
空気がふっと柔らかくなるのかも。
夕方は、夜風に吹かれながらバーベキュー。
お腹を空かせた子ども達の食べる勢いって、半端ないんです。
おかげでキャンパーは、焼き鳥一本だけの人も。
ゴザを敷いた体育館は子ども達の寝床、いやパラダイス。
就寝タイムの9時が過ぎても誰ひとり寝つけません。
延々と走りまわり、叫び、じゃれあう子ども達。
明日から、どんな毎日が始まるのだろう!?
下の写真は、レクリエーションでの1コマです。
佐賀・富士町でのキャンプ、お風呂もシャワーも宿舎
にありません。
困っていると地元のおじさま達がクレーン車を駆使して、
使わなくなった大きなコンクリ容器を廃材置き場から
持って(?)きてくれました。
井戸から湧き出る水だけじゃ冷たいから、「お風呂」の
そばにドラム缶を2つスタンバイ。 蒔を割って、火を
起こして、待つこと数時間。 あったかいお湯が沸きます。
それを、プールのようなお風呂にバケツリレーで入れて
温度調節。ボタン一つでお湯が沸く現代生活では味わえない、
ぬくもりでした。
写真は、噂のお風呂。 火起こし&風呂焚きのプロだった
地元サブリーダーが撮ってくれました。
佐賀市の中心部から車で1時間。
田んぼと森に囲まれた山里で、13年ぶりの国際ワークキャンプ。
メンバーは14人。
日本、ドイツ、韓国、イタリア、フランス、イギリスから。
サマーキャンプにやってきた子ども達(総勢30人!)の「お姉さん」
「お兄さん」として体を張ってきました。
ホームタウンの富士町は温泉街としても有名。
初日は、お昼すぎに佐賀駅で集合。市営バスでコトコト山道を登ります。
目的地は、キャンパーたちがこれから暮らす公民館。
…に着くかと思いきや、とある温泉宿に到着。
そう、私たちが泊まる場所って、お風呂もシャワーもないんです。
会ったその日に、裸の付きあい。ステキです。
裸になれば、言葉も国境もない。
どんな2週間になるんだろう?
初リーダーとして、テンヤワンヤの毎日。
でも、温かいメンバーと地元のみなさん、元気いっぱいの
子ども達に囲まれた、最高の夏でした。
そんな日々を、ちょこっとずつ綴っていこうと思います。![]()
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